2012年8月27日月曜日

警備員生活

警備生活の影響なのか、はたまた加齢によるものなのか、どうしても一気に8時間寝ることができなくなってきている。自分の睡眠スタイルは以下の通り。

勤務についているときは深夜2時半頃から5時まで仮眠(仮眠室がないためソファで横になる)
帰りの電車で30分ほど仮眠。
家に着いてから9時から12時頃まで仮眠。
合算して6時間。睡眠不足にならない程度の睡眠時間だ。 この習慣が身についてしまっているせいなのか、たまの休日でも時間になると目が覚めてしまう。今日は、というより今日も朝5時に目が覚め、web巡回。夕方まで休みなのだが、9時になったら眠くなる。で、いつものように二度寝に入る。さっき起きたばかりである。

夕方からの勤務がない日はGSのバイトが入っている。出勤前にGSでバイトするか、勤務明けに仮眠を取ってから午後バイトに入る。正直、フルタイム一日休みというのをバイトを始めてからない。

で、バイト先の同僚に警備の給料のことを話すと「そんなに安いのか!」と驚かれる。
そうなんです。そんなに安いからここでバイトしてるんです。。。orz

警備員の前職はさまざま。まぁ多くは定年退職者、リストラ組なのだが、なかには現役社長がいる。多くは自営なのだが、店舗を構え従業員を雇っている社長もいる。従業員に給与を払うと自分の分がなくなり、そのため警備で生計を立てている。ブラック会社の社長に見習わせたいw
名の通った企業の部長が定年退職して警備の仕事についたりもしている。定年後、年金生活で悠々自適というのは夢のまた夢なのが分かる。
不況を反映してか20代の警備員がいる。休憩時間には公務員試験の勉強をしている。
バンドを続けるために警備の世界に入ってきた人もいる。24H→明け→公休のサイクルだと自分の時間が作りやすいのは確か。まぁこちらは明けや公休にバイトを入れているのですが。

たまの休みの日に見るテレビ番組は限られてくる。連続ドラマは続きが分からなくなるので×。
単発ドラマ、バラエティか映画になる。
テレビ東京の「午後のロードショー」は睡眠補給を終えてから、出勤前に見れるためありがたい。
と同時に、世間の人が働いているこの時間に見てていいのか?という罪悪感も少しある。

病院警備をしてる時に学んだこと。それは

車椅子の人は足が悪くて乗っているんじゃない。
自分の力で立つことができなくて乗っているんだ。


日頃、そういった方々と接してないと「車椅子=足が不自由な方」のイメージが定着してしまいがちですが、そうではない。病院で車椅子を利用している人のほとんどが、もう自分の力で立つことのできない方々なのです。



2012年8月24日金曜日

いちご同盟(純愛--中学編)よりドッグイヤー

アチキが図書館の本を借りずにブックオフを利用している大きな理由がドッグイヤー。
借り物の本にページは折り曲げられません。で、折り曲げたもののまとめることなく今日まで生きてきましたので、今日からは読了した本のドッグイヤー部分をblogに残そうという試み。多読でないだけにさして苦にもならんでしょう。

思秋期を迎えてから三田 誠広氏の「僕って何」を読む。ドッグイヤーなし。
タイトルからして読む気が失せ、今まで一度も氏の作品を読まずに今日にいたる。
今の気分がタイトルなだけにいいんでないかい? 
CLさんでさえDTP業界から離れることとなった衝撃はかなり大きい。今の自分ではとてもとても(ry

「コピーの三田」の御曹司であることは知っていたが、自分と同じ誕生日だとは知らなんだ。

読んでいてリズム感が一致するためか、さらりと読める。このリズム感というのが結構、自分にとっては重要でリズム感が合わないと最後まで読了することができない。宮部みゆき作品はその筆頭。テレビドラマで見ると面白いだけに何なんだろうね?

いちご同盟純愛--中学編)

直美が、ぼくの方に振り向いた。
「ねえ、北沢くん」
ぼくは黙って、直美の目を見返した。
「ピアノの弾いていて、苦しいと思うことある?」
思いがけない質問だった。ぼくは少し考えてから、正直に答えた。
「ふつうに弾いていれば、いい気分だけどね。もっとうまくなりたいと思うと苦しくなる」
直美は探るように、ぼくの顔を見ていた。
「あなたよりも上手な人がいるっていうこと?」
「それもあるけどね。でも、もっと基本的なことなんだ。楽譜があれば、そこからいろんな音のイメージが浮かぶ。せっかくイメージが浮かんでいるのに、自分の指の動きが正確にそのイメージを表現できないとしたら、もどかしい気持ちになる」
(略)
つまり、こういうことだ。人生というものに関して、ぼくは三つほど、疑問があった。第一は、ピアノを弾くのは好きだけれど、いまのぼくの技量では、とてもピアニストなんかにはなれそうもないということ。第二は、たとえピアニストになったとしても、それが仕事になってしまうと、いい気分でピアノが弾けなくなるのではないかということ。そしてもう一つ、ものすごい苦労をして、有名なピアニストになったとしても、死んでしまえば、それでおしまいではないかということ。
p73-74より

「入院、というのもリストに入れといて」
そう言ったあとで、直美は急に声をふるわせた。
「でも、病気じゃない人には、わからないわね。あたしに与えられたリストは、病気、病気、病気、これだけ。自殺する権利もないのよ。だって、自殺したって、病気のせいだと言われるでしょ。自殺って元気な人がやらないと、誰も驚かないものね」
p117-118より

十五番目のソナタ『田園』。何の感動もない曲だ。
(略)
初見の時から、気持ちが乗らなかった。もちらん、指の運動みたいな練習曲でも、勝手に強弱をつけて、盛り上げることはできる。でも、母が聴いたら、卒倒するだろう。母はテンポに厳格で、勝手な解釈を許さない。感情を抑制した、機械みたいな演奏を好む。
p172より

「良一。お前にもいつか、わかるだろうがな。長く生きていると、大切な人間が、次々に死んでいく。それは、仕方のないことなんだ」
足をすべらせたのか、父はぼくの身体に抱きつくようにして言った。
「そしてな、良一。大人になり、中年になるにつれて、夢が、一つ一つ、消えていく。人間は、そのことにも耐えなければならないんだ」
p215より

「北沢。おれは、自分が怖い」
いまにも泣きだしそうな表情で、徹也はささやいた。
「おれの体内には、おやじの血が流れている。軽薄で多情な血だ。いまは、直美のことしか考えていない。だが何年かたてば、直美のことなど忘れて、別な女を追いかけているかもしれない。おれはそういう自分が怖い…」
p229より

そうだ十五番のソナタがいい…。
『田園』と呼ばれる、ひたすら穏やかで何の感動もない、音による風景画。課題なので毎日練習しているけれど、どうにも好きになれなかったこの曲が、いまの自分にもっともふさわしい曲だという気がした。
(略)
感情を抑制していたはずなのに、いつの間にか、涙が頬を伝わっていた。
雨量計に降り注いだ雨のしずくが、やがてガラスびんを満たすように、胸の中で何かがあふれそうになっていた。あふれそうになっているものを抑えて、ひたすら単調に、鍵盤を叩いた。ことさらに声を高める必要はなかった。むしろメトロノームのような音の一つ一つに、悲しみがこめられていた。音が響くだけで、心がふるえた。
不思議な気がした。こんな演奏は初めてだった。ふつうに弾いているだけなのに、音の響きに、深いものがこもっている。何げなく弾いていたメロディーや和音が、別の音のように聞こえる。わざと抑揚をつけ、テンポを崩して、感情をこめようとしていたいままでの自分の演奏が恥ずかしかった。
この曲の深さに、気づかなかった。
(略)
弦の響きの背後から別の何かが響いてきた。半ば消え入ろうとしている、かぼそい、けれども持続的な低いリズムだ。どこかで聞いたことのある響きだった。まるで心臓の鼓動のような、胸の奥にじわりとくいこむリズム。けっして乱れない規則的なテンポの中に、激しいものがこめられている。命の鼓動だ、とぼくは思った。単調で変化がないからこそ、生きていると実感できるような、そんな命のリズムを、この曲はとらえているのだ。
(略)
鍵盤から手を離して、目を上げると、レッスン室のドアが半ば開き、母が立っているのが見えた。母は、ひどく驚いた顔つきで、ぼくを見ていた。部屋に入りかけたまま、その場で動けなくなったようだった。
ぼくは椅子から立ち上がり、母に向かって、目で合図を送った。母はまだ、驚きがおさまらない様子で、ぼくの顔を、息もつかずにじっと見つめていた。
p232-233より


コメントなり感想を入れたいけど面倒なので省くw
人によりドッグイヤーする部分が違うと思うので、このblogはこれでありかな?とも思う。


2012年8月4日土曜日

欠員補充


警備の仕事となりますとどうしても高齢者ぞろいとなります。
で、どうなるかというと急に高血圧、脳梗塞などで勤務ができなくなる人が出てきます。

まぁ年齢によるものですから仕方ないのですが、その分の負担が他の人にかかってきます。

会社側も欠員補充するのですが、警備の場合、法定研修なるものが義務づけられており、採用した翌日から勤務につくことはできません。最初の一週間は研修に費やされます。それから勤務先にて現地研修を行いますので、実際、戦力になってくるのは早くて2週間後となります。

今年の夏の暑さの影響なのか、ひとりが高血圧で倒れ7月いっぱいで退社。
で、昨日は脳梗塞でひとりが倒れました。。。

健康上の理由だけでなく、いわゆる低賃金のため(やってられるか!)との思いからか突然辞める人も後を絶ちません。

そういったことを見越して会社側も大目に人員を配置していればいいのですが、世知辛いご時世のためギリギリの人員しか配置してくれません。というより配置してくれるのでしょうか?

以下は愚痴です(スルー推奨)

7月に入って顧客の要請により1ヶ月間の臨時仕事が増えました。ひとりがそちらに獲られることにより、二人分の巡回をひとりでやること。。。施錠点検巡回で休憩なしの4時間半、同じく休憩なしで開錠巡回を1時間半。まだまだ若いと思っていても流石に6時間、歩くのは堪えます。何より仮眠時間を削らなければ終えることができません。

8月に入り通常業務に戻った矢先にひとりが退社、そしてひとりが倒れました。
今現在、欠員補充はありません。この状態が続けば倒れる人がまた出ます(自分を含め)。

本社の人間でないので契約がどうなっているのか分かりませんが、ひとり当たりの人員配置で顧客と契約しているはずだと思うのですが。。。契約人員を配置しないことは重大な契約違反になると思うのですが。。。

と言うのも以前の警備会社が入札によって契約を切られたのは契約人員を配置していなかったことが顧客の知れるところになったからと後で聞かされました。

7月の臨時仕事は顧客へのサービス仕事だったのでしょうか? だとすると二人分の巡回をしても何の手当てもいただけないことになります。


8/19追記
給与明細に手当てがついてました。1勤務につき1200円。二人分の巡回を12勤務こなしましたので14400円。ちなみに昼間の残業は時給850円。
お盆明けに脳梗塞で倒れた同僚が復帰してくれますので、通常勤務体制に戻ります。