2012年1月24日火曜日

入札(プレゼン)に関する勝手な考察

入札というのがあります。アチキのいる施設でも今年4月からの警備の入札が行われました。
12/15に入社しましたので、今はまだ試用期間中のアルバイトの身です。で、入札で会社が負けるとどうなるか?と入札についてを語らせていただきます。

前回勤務していた大学病院の例
別な警備会社に入札で負けたものの隊長以下、ほとんどの人が残り入札した警備会社に移籍。ただし雇用条件は悪化よくても現状維持。
ちなみにアチキは入札した警備会社の募集で入りました。
このような事例を「居抜き」というそうです。喩えれば鹿島建設から清水建設に変わっても実際、作業する下請けは同じといったケース。看板が変わっただけ。


同僚の先輩から聞いた別な事例
大口の取引先を失った警備会社が別な取引先を値段を大幅に下げて受注。社員雇用確保のため「居抜き」をせずに警備員総入替えで配置。結果、クレーム続出。
一方、取引先を失った会社の警備員は遠方にある施設に配属。配属先のないものは解雇。
警備会社に終身雇用という言葉はありません。アチキが前回所属していた警備会社も身分は嘱託社員。所謂、アルバイトに年金、健康保険がついたものです。定期昇給、賞与なんてものはありません。

さて今回の入札を勝手に考察、推測させていただきます。今まで随意契約で自動更新されていたものが、今回初めて入札という形になったそうな。同僚の先輩曰く「入札になったということはウチが切られることが前提」。だが、ちょっと待て!と勝手な考察、推論。

経済の世界では需給のバランスというのがあります。一昔前は、年中募集の警備会社(低賃金)のイメージが定着し、警備会社は営業拡大しようとしても人が集まりませんでした。ところが今は不況を反映して募集すれば人がわんさと集まる状況、警備会社は拡大戦略に打って出れます。現在は多分ココ、それゆえ積極的な営業活動で入札という形になったと推測。


入札をかける側(クライアント)の思惑

現在の取引先に不満があるということよりも費用対効果を最大にしたい。例えば現状の契約会社の他に2社からの提案があったとして、1社は価格が今の半分、別な会社のサービス内容は他社の追随を許さない。
どうなるか? クライアントは初めてのところはやはり不安。で、現状の取引先に価格を半分、別会社から提案されたサービス内容を望みます。まぁ、ここから先がクライアントと取引先の丁々発止となるわけです。丸呑みしたら受注側は疲弊して潰されます。とはいえ最初から他の2社が当て馬となるケースがこれっ。
印刷会社にいた頃も、このような事例を耳にしてきました。プレゼンで提案した案を受注会社(従来の印刷会社)が流用。競合会社が提示した価格に引き下げられる等です。


実は入札(プレゼン)の前に受注先は決まっている

アチキにもウブな頃がありました。各社が提案した案を顧客が判断して決めてくれるのだと思ってました。ところが今まで耳にした事例はそうではありません。事前に決まってるんですね。あとは受注先にどうオプションを付けさせるか、これがプレゼンです。

昔いた印刷会社で大口顧客へのプレゼンがありました。10数年来の取引先です。会社の売り上げの半分がそこです。会社は総力を挙げてプレゼンに臨みました。当然、プレゼンの内容は第三者から見てもピカイチ。でも負けました。
会社はプレゼンの前にクライアントから「特別なことはしなくていいですよ。いつものままで十分ですよ」と言われたそうです。この言葉を聞いた経営陣は(今回も受注、確定!)と思ってました。この時、アチキは浮き足立った経営陣の発言を危うさを持って聞いてました。。。 クライアントの言葉は罪悪感を払拭するために投げたのでしょうね。

後日、プレゼン前に4回やる料金を3回分の料金でOKという密約が受注会社となされていたことを派遣時代に耳にしました。やはり価格が全てに優先する! そして、その価格はどこに反映されるのか? 末端労働者の賃金です。価格を望むなら通販印刷会社なのですが、クライアントは通販印刷会社の価格で、なおかつ至れり尽くせりのサービスを望みます。今の印刷会社はここら辺りでしょうか? 

なぜか畑違いの警備業界にいても違う業種にいる気がしません。末端はどこも同じだからでしょう。で、アチキの行く先はどうなるのでしょう。とてもこれからが楽しみです♪

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